「この機械じゃなきゃダメなんです。」
先日ご依頼いただいた出張修理で、あるエステティシャンの熱い想いに触れる機会がありました。
作動不良と水漏れ…長年の相棒に訪れたピンチ
今回のご相談は、あるサロン様からの業務用美容機器の修理依頼でした。
主訴は作動不良と本体からの水漏れ。お電話では「古い機械なんですが…」と不安そうな様子。
現場に到着し、まず驚いたのはその機器の“年季”。
外装は色褪せや細かなキズが目立ち、最新型と比べると明らかに年代物。
しかし、その佇まいには独特の“オーラ”がありました。
「この機器があるから、私の技術が活きるんです」
現場でまず目にしたのは、外装も骨組みもしっかりと金属製で構成された、堂々たる風格の機械でした。
表面には年季が感じられたものの、まるで“造りの良いマンション”のような堅牢さ。
一目で「しっかりしたモノを丁寧に使い続けてきた」歴史が伝わってきました。
内部を開けてみると、目に留まったのはやや痩せて劣化が進んだ水冷チューブ。
しかし、それ以外の電子基板や配線には焼けも焦げもなく、不調を抱えていたとは思えないほど整然とした状態。
むしろこの水冷チューブの劣化具合から察するに、
今までほとんど修理もなく、ずっと健やかに働き続けてきたのだろうという印象を受けました。
そんな“働き者”の機械が、ついに発した小さなSOS。
それに気づいたエステティシャンが、私たちに手を差し伸べてくれた——
そんな印象深いスタートでした。
メーカー対応終了機種、それでも直したいという強い想い
この機種はすでに製造メーカーでは販売終了・修理受付終了しており、メーカーでは対応不可。
当然、純正部品の流通も終了しています。
内部を開けてみると、案の定、水冷チューブの摩耗による接続部の緩みやポンプまわりの樹脂パーツの劣化クラックなどが散見されました。
一部は汎用部品での代替対応、一部は加工調整が必要な工程もあり、すぐに着手できる作業ではありません。
それでも、
「多少時間がかかってもいいんです。
修理代が多少高くなってもいいから、どうしてもこの機械を使いたい。」
そうおっしゃるオーナー様の言葉に背中を押されました。
時間をかけた修理対応の末、再び現役へ
今回の修理では、以下のような工程を踏みました:
- 水漏れの原因となったチューブ接続部の補修
- 水流エラーの原因追及と水流センサーの調整
- 冷却ファンとフィルターの清掃と動作テスト
- タッチパネルの操作反応も確認し、基板チェックも実施
結果として、安全に稼働する状態まで無事回復。
オーナー様にも確認いただき、「これでまた頑張れます」と笑顔を見せていただきました。
“修理”は、信頼と技術で応える想いのリレー
私たちJGBは、「壊れた機械を直すだけの業者」ではありません。
- 「メーカーに断られても、相談できる存在でありたい」
- 「古くても大切にされている機械には、それだけの価値がある」
- 「機械と技術者をつなぐ“信頼の橋渡し役”でありたい」
そう考えて日々、脱毛機修理・美容機器修理に出張対応しています。
美容機器にも“物語”がある。だから私たちは全力で直す。
今回は、脱毛機修理・美容機器修理という業務の中で、
単なる機械ではない「現場で活きてきた道具」との向き合い方を改めて考えさせられたご依頼でした。
年季の入った機械であっても、水漏れや作動不良などのトラブルに適切な対応をすることで、
再び活躍することができます。
同じように、メーカー対応が終了していてお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。